紀行

関門トンネル人道を歩く

弓削 玄雄
 関門海峡の道路のトンネルは、海峡の最狭部の早鞆瀬戸の下に昭和33年3月9日(1958年)に開通した。海底部は780mで、上3分の2が車道、下3分の1が人道の二層構造になっている。歩道部分は両側ともアプローチ部分がなく、トンネルの入口まで専用エレベーターで上下する。徒歩の通行料金は無料で、6:00~22:00の間利用できる。開通当時は本州から九州まで徒歩でも渡れるという話題性から全国から観光客が集まったという。

 令和元年5月12日(日)、泊っていた下関の国民宿舎・海峡ビユー
下関側入口
 
から1.2km山を下りたところの、みもすそ川公園(壇ノ浦古戦場跡であり、安徳天皇入水像の碑が建っている)に下関側のトンネル人口までのエレベーターがあった。5:30から待っていたら、5:50にシャッターを開けてく
トンネル内
 
れたので、早速このエレベーターで地下55mの入口まで降り、人道部分の一直線の道780mを門司側へと10分間歩き、門司側の地下60mにあるエレベーターで地上へ出て(壇ノ浦公園)写真を撮り、同じ道を引き返した。

門司側から下関側を望む
 
 つまり、関門トンネル人道を往復してきた。早朝だったので、歩いていた人は5~6人だったが、その内の2人は速足のウオーキングで何往復も歩いていた。

 この人道トンネルは日常の移動手段としてだけでなく、雨・日焼け対策が不要なジョギング・ウオーキングコースとしても利用されているほか、下関と門司港を結ぶ観光周遊ルートでもある。両側の入り口には通行記念スタンプが置かれていて、このスタンプを押して、観光協会にもってゆくと、関門TOPPA!記念証がもらえた。

 これは蛇足だが、国民宿舎・海峡ビユーの部屋からの関門海峡の眺めは文句なしに素晴らしく、機会があったら一度宿泊されることをお勧めします。令和元年5月24日記

関門海峡 ホテルから