随筆

大怪我からの復活

石井 邦敏
昨年11月に自宅の植木を剪定中、塀から隣の建売りの駐車場に落下、市民病院へ救急車で運ばれ、右骨盤骨折の大怪我をしてしまいました。先生から年齢80を過ぎると体力的に危険を伴う手術になると言われ、すごく心配でしたが約6時間に及ぶ手術を行い、麻酔から目がさめて、娘から成功したよと夢の中で聞き、翌日の昼までぐっすり寝たようです。

 一ヶ月間入院し、年末にリハビリと透析が可能な病院に転院しました。そこはウオーキングで何回か脇を通った慶応大学バスターミナル近くの慶育病院でした。

 ここで3ヶ月間の午前、午後と休日がないリハビリの入院生活が始まりました。私の場合は週3回の透析のハンディがあり、5階の病棟の廊下で自主リハビリに励みました。

 リハビリは、スタッフや器具などが充実しており、私の担当は、若い女性の理学療法士で、車いす、松葉杖、歩行器、杖と段階的に
きびしい指導を受け、右側の骨盤骨折が定着し右足に全体重がかけられると、リハビリ先生のきびしい訓練と自主トレーニングにより、残り1ヶ月で杖をつきながら家事ができるところまで回復した。3月中旬には退院し、娘が2週間ほど同居して家事のリハビリにつきあってくれた。右足の筋力の回復のため、老健の通所リハビリへ週1回通っています。今は杖が不要となり、ウオーキングの脚力をつけるため家の近くを歩いています。

 ここまで回復したのは20年間のウオーキングで培った丈夫な身体が、手術、リハビリに耐え、さらにウオーキング(例会)に参加したいという強い目標があったからだと思う。

 もうすぐ大怪我から1年になるが全快とはいかないが、1年ぶりに例会10月6日(藤沢宿内コース)に参加した。短い距離でしたが、歩ける喜びをかみしめ、コロナ禍のなかウオークを楽しみました。