随筆

バーチャルウォーク企画よ 今夜もありがとう

  漆原 秀美

  3月末に新型コロナ感染防止のため、KWA例会が全て中止になりました。昨年終盤に痛めた左足首腓骨筋腱炎もようやく快方に向かい、「さあ歩くぞ」と思った矢先の事でとても残念でした。そんな折「湘南ウオーカー」に掲載されていた「バーチャル&リアル 東海道五十三次を歩こう」に挑戦しようと思い申し込みました。

 日本橋から京都三条大橋まで53ヵ所の宿場を順に歩き、2km進むごとに四角のマスを塗りつぶしていく、といったシロモノです。例えば藤沢宿から平塚宿までは12kmありますが、宿場名の下に6個の四角いマスがあり歩いたあとそれを塗りつぶす、という訳です。

 私のホームコースは一周400mのウォーキングコースなので、1日に30周するとマスを6個塗りつぶせます。またイヤーラウンドは休業中でしたが、イヤーラウンドコースは生きていたので藤沢駅発着で活用しました。特に鎌倉山18kmコースと江の島12kmコースは、この間5回ずつ歩きました。

 また宿場から宿場へと歩を進める訳ですが、今夜の晩酌のつまみは何にしようかと考えたときに、宿場の名物は何かを考えながら決めるというのもオツなものです。小田原に着いた夜は板ワサをお供に日本酒をいただいたり、浜松宿に入った日にはうな重を頬張りビールで流し込んだりしました。そして最終的には東海道五十三次 492km、逆コースの東下り 492km、中仙道六十九次 534km、日光道中二十一次 144km 合計1662kmを延べ154日(歩行日数137日)で完歩することができました。

 コロナ禍での体調維持に役立ったり、晩酌のつまみを考えるのに役立ったり、大変良い企画を作っていただき、誠に有難うございました。