関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)を楽しむ

池内 淑皓
 関東ふれあいの道は四季を通じて手軽に、楽しく、安全に、自らの足で歩く事で、豊かな自然や歴史・文化にふれあい、心身共にリフレッシュし、自然保護に対する理解を深める事を目的とした歩道で、一都六県全160コース、総延長1,799kmの自然歩道となっている。

 
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)全図  (首都圏自然歩道連絡協議会刊)

 2019年3月神奈川県三浦海岸を出発して東京、埼玉県と歩き繋げて、2020年10月埼玉・群馬県境に達した。今年から茨城県内を歩く事に決め、正月から調査を始めた。先ず茨城県県民生活環境部自然環境課から県内18コース、255kmの資料を郵送してもらい、茨城県分県地図(1:20万昭文社)を書店で購入して、コースの全体像を把握する事とした。

 次に茨城県広域道路図(1:30,000人文社)を図書館から借りだして、コース上の鉄道、バス路線とバス停留所を確認する。さらに国土地理院発行の1:25,000の地形図を、横浜の中央図書館で必要部分を複写してくる(全国の1:25,000と1:50,000の地形図が閲覧できる)。この地形図にコースを朱線、蛍光ペン等で詳細に書き込むと、コース図が出来上がる。

 スタート、ゴールへの交通機関利用の有無をインターネットやメールでバス会社、市町村役場等に問い合わせる。特に栃木・茨城県境の八溝山地は両県からバスの便はなく、水戸駅か笠間駅からタクシー利用となりそうだ。昭和の頃はバスが通っていたはずであるが過疎化が進み、バス路線は廃止に追い込まれてしまった。コースを踏破するには、一部天幕持参も考えに入れなければならない。

 ソロキャンプも楽しいけれど、80歳になる老境の身となっては、ズシンと膝に負担がかかってくるに違いない。旅先ですれ違う人達との出会いを楽しみにして、巣ごもり中の今、あれこれ考えながら地図とにらめっこしている。

 緊急事態宣言が解除されたら、いち早く現地へ飛んで行ける日を、今から楽しみにしている。