健康維持に   バーチャルウォークのすすめ

八柳修之
 会員数は2010年の553名をピークに減少の一途を辿り、1月末現在349名(前年同期比43名の減少)、また会員の平均年齢は男性76歳、女性74歳(2020年3月)とのことである。全国的にみれば健康志向からウォーキング人口は増加していると見られるなか会員数は減少している。
会員数の減少は定年延長との相関、入会時年齢が上がり、また80を過ぎると身体に衰えを感じるようになり、退会の理由となっているのではないか。健康寿命は藤沢市では男性80.6歳、女性84.3歳である。私は80歳を超える頃から体力と根性がなくなり例会のスピードについていけなくなった。しかも案内板などじっくり見て歩きたいタイプであるから団体歩行には不向きである。だがFWAには愛着があるから会員に留まっている。

 コロナ禍でも健康維持のためのウォークキングはむしろ推奨される。「歩かないと歩けなくなる」要介護、認知症等の予防には一日平均5,000歩は歩きなさい。日常生活の中で気軽にできるウォーキング。まずは1000歩、いつもより多く歩くことから始めようとは健康増進課のご託宣である。ただ毎日歩いた記録をつけるだけでは長続きしない。そこで、考えたのが「東海道53次記録帖」、一コマ2km、歩いた距離を塗りつぶして広重の描いた宿場の浮世絵を見て往時を想像しながら京都三条大橋まで欲に始まる492km歩くというものである。当初、記録帖はもう歩けないから退会しようとする人々を踏みとどまらせる効果も狙ったものであったが、コロナ禍、思わぬ利用者が増え喜んでいる。漆原秀美さんは小田原宿に着いたら板わさで晩酌、浜松宿でうな重。こんな楽しい歩き方もあります。(12月号)
                
 
   東海道五十三次(箱根)  
                     
 私は東海道上り下りに引き続き中仙道(木曽路534km)を11月11日完歩し、先行の平野武宏さんとバーチャルで「京都木曽路」で会食しました。その後、平野さんは「日光道中二十一次」(144km)を完歩し、現在、奥州街道を竜飛岬まで(830km)に向かって歩いている。さらにこの後、甲州街道44宿(209km)を完歩すると五街道制覇、合計2,701kmになる。この距離は沖縄辺土岬~東京国立競技場(1685km)~竜飛岬間2,515kmを大きく上回る。街道シリーズバーチャルウォークに加えて藤沢市が推進している「ふじさわ歩くプロジェクト」をダウンロードすると、地元の季節の風景画像を楽しみお店で使えるクーポンももらえる。

 4万キロに挑戦中の方には、HP「YR・四季の道・バーチャルウォークを楽しもう」のコーナー「地球一周4万キロ」をご活用下さい。釜山を出発し西安からシルクロードをローマまで約12,000km。(実際歩いた人の記録をベース)、ユーラシア大陸西端ポルトガルのロカ岬へ。海を渡ってアラスカのフェアバンクスからパン・アメリカンハイウェイを下って南米大陸南端のティエラデル・フェゴまで4万キロの旅を楽しみながら歩くことができます。

   
  地球一周4万キロウィリアムズレイク)  

 コロナの終息は長引くものと思われ、団体で歩くウォークには制約があり今後YRの重要性が増すと思われる。特に4万キロを目指す人のためにはスマホを使ったYRが期待されるなか、JVA(日本市民スポーツ連盟)が「文京区の坂アプリ」のYRコースに認定しました。この種アプリが全国展開されることが期待されます。

※街道シリーズバーチャルウォークはHP「YR・四季の道」に掲載しています。記録帖をご活用下さい。。