随筆
田中 恭子 |
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昨年の2月の横浜港ウォーキングで、新型コロナウイルス感染症が集団発生したクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス号」が大黒ふ頭に停泊して、その上空を報道取材のヘリコプターが何機も飛び交っているのを目の当たりにしました。その頃は、感染症の恐ろしさをまだ知らず、こんな惨事に至るとは思ってもみませんでした。 3密を避けるため次々とウォーキング例会も中止となり、さてどうしようかと思案。私はFWAのスタッフなので、脚力が衰えると、例会の先頭や殿が務まらないし、案内役の足がもつれて転んでいたら惨めです。先輩ウォーカーから「歩かなければ、歩けなくなる!」と??咤激励の言葉も受けました。そこで、先ずは毎日の犬の散歩距離を伸ばす(愛犬は迷惑そうな顔をしていますが・・・)。次に、外出時は電車のひと駅やふた駅は歩く。更に、お天気の良い日は隣の市まで足を伸ばす。 なんとかこれらを続けていたある日、庭木の手入れで左腕を高く伸ばした途端、「アイタタ!」と激痛。もしや、これは加齢による60肩?今まで40肩も50肩も経験したことが無かった私にとっては強烈なショック。おうち時間が増え、いつのまにか体全体が固くなっていたことに気が付かなく、盲点を突かれた思いです。それからは、ウォーキング中も、腕や首を曲げたり回したり、信号待ちではシグナルストレッチも追加する等、体を解きほぐしていると、痛みも少しずつ和らいできました。「伸ばさなければ、伸びなくなる!」の標語も自分自信に追加です。 先日、NHK番組で「腿裏伸ばしは、様々な骨と筋肉が連動し、舌の活動につながり、飲み込み力アップ」と放映され、ストレッチの意外な効果も再確認。就寝前に少し柔軟体操をすると筋肉だけでなく心もリラックスします。ステイホーム中、体力維持に努力されている皆さんも、ストレッチをお忘れなく。 |