随筆

横浜 愚痴話

  田村 心一

   勤務地で定年 富士山麓の仮住まい22年余、禁酒 禁煙 禁博打の三禁厳守を全うした。県内の山歩き 温泉巡りといった目標は全て挫折という気儘な生活で馬齢を重ね、昨秋傘寿を迎えた。不摂生と酷使を続けたこの身体、まあ良く保ったものだとの感慨はありましたがそれだけでした。

 横浜に転居後4ヶ月余り、徐々にこの街になじんで来たが、自転車が歩道を高速で走ることにはなじめない。先日も前からの高速車に対面、避難の際 姿勢を崩してあわやの接触事故。即、謝罪の声かけをしたが、先方の反応は眉を寄せての「舌打ち」。非は当方にもある?とはいえど、謝罪に対して「しかめっ面と舌打ち」の反応とは。マスク着用必須のご時世、謝罪は聞き取れなかったかと、自分を慰めるしかないが、まあ難しい世の中になったもの。労わってくれ、敬って欲しいなどと言う積りはないが、せめて聞く耳くらいは持ってくれ。これが横浜標準なのかね。暮らしにくい街になったものだ。

 老人が転倒でケガをするのは80%が室内という。外出できる元気老人でも20%の確率でケガをする。私も2度室内で転倒、尻と脇腹の打撲傷だったが、内出血でなんと「傘寿にして蒙古斑」の羽目に。
老人は以下の3つに注意のこと!「転ばない、風邪をひかない、食い過ぎない」。これで10年は長生きするとか。更に加えて上手に義理を欠くのも大事です。

 傘寿老人の能書きや繰り言など切りが無く、放っておくとまだまだ続きそう。それに誰も聞いてくれそうもないので この辺で。