随筆

過去・現在・未来(最近思うこと)

露木 照久

昨年春に日本に新型コロナウィルスが上陸してから生活パターンが一変し、今まで外出中心の生活から室内での生活になってしまった。室内にいる時間が長いので、テレビや録画したビデオを見たり、音楽CDを聴いたり、好きな本を読んだりしていた。また古いアルバムなどを見たりしていた時、ふと生まれてからのことを思い出してしまった。今の生活や今後のことなども考えてしまった。
その時なぜか頭に浮かんだのが渡辺真知子の歌曲「迷い道」の歌詞「現在過去未来・・・」である。

生まれたのは戦時中で、父は出征し、その後戦死、母ひとりで5人の子供を苦労しながら育ててくれて、現在の私がある。今は亡き母の大変な苦労に対してもしっかりした人生を送らなければ申し訳ないと思っている。社会人になり会社勤めも無事終わり、ウォーキングを始めてからは家内や仲間と全国のウォーキング大会へも出かけ、美しい自然にも巡り合え、地域の人とのコミュニケーションもでき、たくさんの思い出もできた。
(過去)

後期高齢者の仲間入りをした現在、子供たちから自動車の運転はヤメタ方がよいと言われ、廃車したため、不自由で仕方ない生活になってしまい、買い物には家内とザックを背負ってスーパーまで出かけている。運動不足を補うには良いかもしれない。そこで最近流行りの電動式自転車を購入し、運転練習中に転んでけがをした。傷はほぼ完治しているが、自分の不注意と運動不足が原因と思う。身体が動き他人様に迷惑をかけないことを心掛け大好きなウォーキングは続けたいと思う。(現在)

子供たちは自立し家を離れ、現在家内と二人の生活で、残りの人生に大きな変化は望まないが、健康でさえいれば好きな旅行にも行けるし、友達とのお付き合いもできる、また孫たちの顔を見にも行ける。そのためには病気にならないこと、医者のお世話にもならないことが大事で、無理をしないこと、現在関わっているウォークを楽しみながら続けられればと思う今日この頃である。
(未来)