小島 則之. |
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「各駅停車ウォーク」シリ−ズを楽しみにしていました。シリーズ最初の10月29日の「@江ノ電」は腰痛で参加できませんでしたが、11月22日の「A湘南モノレ−ル」に参加しました。当日は天気も良く少し歩くと汗ばむくらいで、爽やかな風が心地良かったです。奥田公園を出て快調な足取りで江ノ島道を進み、龍口寺前を左折して、片瀬目白山交差点を通過、そしてモノレ−ル西鎌倉駅から県道304号線に出て手広交差点に向かう途中、左手の坂道を下った所にある真言宗 飯盛山・青蓮寺に興味を抱きちょっと寄り道をしました。
この辺りは車でよく通っていた道なのに今まで気づかなかった事が申し訳ないほど、青蓮寺は立派な伽藍配置のお寺でした。(弘仁10年)空海の開山で、御本尊として弘法大師坐像が祀られています。像は裸形彫刻でそれに衣をまとっていて、膝の部分が鎖に繋がれて動くようになっている事から別名“鎖大師”と呼ばれているようです。坐像の由来は9世紀はじめ空海から嵯峨天皇に献上されたもので、天皇が亡くなった後に奈良の岡寺に贈られ、更に鶴岡八幡宮に移り神仏分離で松源寺に移されました。しかしある時、像が1人で寿福寺へ行き、暫くここに滞在していました。その後、青蓮寺の住職の夢枕に現れて「迎えにくるように」とのお告げがあり青蓮寺に移されたとの言い伝えがあるそうですが、この寺の歴史は火災や震災等に何度もあっていてよく分かっていないらしいです。お寺の名前は、弘法大師が寺の裏手にある飯盛山で修行中に天女から仏舎利を託され、翌日目を覚ますと青い蓮華(蓮の花)が一面に咲いていたという伝承が残っており、これに由来しているとのことです。
このように毎回ウォーキングでその地を巡っていて、普段気にもせず通り過ぎている歴史的建造物や仏像などにも、それぞれが昔から地域の人々との関りをもって今に至っている事を改めて感じました。大船駅を出てから奥田公園までのロングコ−スで、もう一つの歴史的な旧跡に出会いましたので別途ご紹介したく、またお付き合いください。日々これ学習です! |