高齢者が挑む百名山初紀行

  金井 裕
 
 コロナ感染によるウォーキングの自粛ムードの中、会社の友人から山形県にある出羽三山の月山(1,984m)の登山に誘われました。友人は三回ほどチャレンジしたのですが全て天候不順が理由で断念していたとの事です。私よりひと回り下ですが山岳経験も豊富でヒマラヤにも行ったような人で、何か妙に馬が合う人で、私が若い頃は夏スキーで何回か行っていたこともあり誘われたようです。

 私は登山の経験は皆無、登山等をけなしていた部類の人間ですが何故かふと興味を覚え、インターネットなどで検索し、月山の紅葉も見てみたいなあーと、一泊二日での登山に同行を承諾した次第です。

 初日9月30日、朝一番の電車で待ち合わせ、車で山形 寒河江に行き、昼食はテレビ番組でも紹介された有名な肉そばを賞味、宿泊先の志津温泉へ。翌日朝一番、車で姥沢口駐車場に向かった。早い時間からリフト乗り場には大勢の人が並んでおり、夏でのスキー場を思いだす。

 リフトを降りると月山へのルートは二つあるが姥ヶ岳を経て月山に至る道を行く。登山道も分岐点、牛首から岩の道と変わり、厳しい登り坂が続いたが無事に月山神社、月山頂上に登頂した。晴天に恵まれ、山頂から周囲を見れば朝日岳連山を初め、日本海、鳥海山そして月山への山肌には紅葉が見渡せる。昼食場所では多くの人が訪れており、景観を望みながら昼食を取りました。

 下山では登り下りの混雑と下り坂の厳しさで疲労困憊、牛首分岐点からは平坦な道になり紅葉を見る余裕ができ、足元には名前はわからないが紫色した高山植物が疲れを癒してくれる。最後の登り坂を経てリフト乗り場に到着し、宿で温泉に入浴後、帰途につきました。初登山も好天に恵まれ、初登頂した達成感とウォーキング以上の足の疲れを味わった一日でした。
初登山で山への印象も大きく変わり、登山にはまりそうです。なお月山は日本百名山の一つです。

月山頂上を目指して
                     

月山頂上