県外会員便り

「寅さん歩」500回達成です

平野  武宏_

「寅さん歩」はFWAのHP「ひろば」に掲載中のレポートです。2012年8月に生まれ育った神奈川県藤沢市から東京都豊島区へ転居し、会報「湘南ウォーカー」の県外会員便りとして送ったレポートが2012年12月から「ひろば」の特設コーナーで連載となりました。

 全国のウォーキング大会を歩き、映画「男はつらいよ」の車寅次郎のようだと妻の友人から「平野寅次郎」と命名され、ペンネームに使っています。

 当時TVで「ちい散歩」がありましたが、地井武男さんが亡くなり2012年5月に終了。この後を継ごうと、寅さん+さん歩をかけて「寅さん歩」と命名しました。こちらはTV放映はなく、FWAのHP独占連載です。参考までにTV放映は加山雄三の「若大将のゆうゆう散歩」から、現在は高田純次の「じゅん散歩」と続いています。

 「寅さん歩」は自分の足で歩いた東京都の情報のレポートです。2012年(平成24年)12月の1「豊島区の区境を歩く」で始まり、2023年(令和5年)10月の500「東京の主要道路の起点〜終点 葛西橋通り−2」で500回を達成しました。読み直すと私の70歳からのウォーキング人生の後半期の取り組みが書かれています。テーマは東京の祭、寺社、富士塚、百名山、博物館、桜・紅葉、学食・官公庁食堂、道路めぐり等々です。11年の間には4回の海外さん歩・2回の入院手術や「寅さん歩」がご縁で日本市民スポーツ連盟のHPに「平野寅次郎のYR散歩」の掲載があります。55歳で医者に勧められて始めたウォーキングはIVVや参加回数の記録を追い求めた前半期を卒業して、現在は体力の衰えに応じた歩く楽しみを求めています。75歳の壁を越え、コロナ禍で体力・脚力の顕著な変化を感じました。例会の参加回数が減るとバーチャルウォークが支えになりました。挑戦中の東海道五十三次のコースシートは1コマ2kmで気楽に取り組めます。

 歩く目標は8020(80歳になっても20km歩ける)→7010(70歳になっても10km歩ける)→8005(80歳になっても5km歩ける)と変化していきました。これは実際に自分の身で体験しないとわからないことだと痛感しています。

 FWA会員336名(2023年1月現在)の内、最近の各例会では会員の参加数は約100名程度と聞いています。協会運営のスタッフ各位には例会に参加しないでも会員を続けてくださっている貴重な方々のことを考えた対応・施策展開をお願いする次第です。FWAの存続がかかる課題です。

 昨年亡くなった元事務局長 長津豊さんの追悼文での写真を見て気がつきました。2006年(平成18年)スタッフ有志で参加した初の海外ウォークの写真で写っている8名の内5名(和澤潔さん、田島利郎さん、近藤源司さん、河原農さん、長津豊さん)がすでに黄泉の国の人でした。皆、一緒にFWAの礎を築いた方々です。彼らから「そろそろこちらに来て一緒に歩かないか?」と誘われますが、FWAの今後の更なる盛会を見届け、その話を手土産にと考えるこの頃です。

 なお、本来の8020(80歳で自分の歯20本以上を保つ)は達成者として豊島区歯科医師会から2023年11月表彰を受けます。
 
      平野 寅次郎拝