紀行

高齢者の山紀行 百名山を登るB

  金井 裕
 
★百名山 4 塔の岳/丹沢山(1567m)  2023/1/18
通常丹沢登山と言えば大倉尾根かヤビツ峠から歩き塔の岳、丹沢山を目指すのが普通だと思いますが戸沢口から登るコースは交通も不便な為、登山者は少ないとの事です。今回は大倉にある虹のつり橋から林道をへて新茅荘、戸沢山荘まで車で行き、戸沢口から登山道を急登して茅場平で大倉尾根に合流するコースで塔の岳を目指しました。

急登は覚悟していましたが台風の影響で荒れた道を左に右に休み休み登り、大倉尾根の登山道に合流。見上げると登山道は階段が延々と続く登りで大倉バカ尾根の由来を感じます。花立山荘に到着し一休み、大山や富士山を含めた眺望はまた格別です。更に金冷しに来ると周囲は霜で白く眺望も良好、霜が降りた白い道を進み塔の岳(1491m)に到着しました。周囲の木々には霧氷が付き氷の花が美しい、周囲は360度のパノラマ。余り山は詳しくありませんが北関東の山々や八ヶ岳連峰が遠方に、目の前には丹沢山、蛭が岳も白く輝いており来て良かったの一言です。

昼食後は下山する予定だったのですが時間的にも早かったので丹沢山へ足を延ばす。丹沢山の登山道は霧氷で薄っすら雪化粧した様で、尾根道とは違う狭い道ですが気持よく足を進めて丹沢山(1567m)に到着。ここまで来る人は少なくなく標識前で記念撮影し、来た道を戻り塔の岳に、頂上では下山したのか登山者も少ない。戸沢口への帰路は新大日、政次郎ノ頭を経て政次郎尾根を下山したのですが、この登山道を利用する人は他におらず尾根道は意外にきつく予想外に時間がかかり、周囲も薄暗くなってしまった。戸沢山荘手前で日も落ち暗い中、沢を渡り駐車場にやっと到着。予定の行程時間を大幅に上回り、開始から10時間も歩いた影響で足もぱんぱんだ。周囲を見るとテント泊する一組がいたが、早々に暗い林道を下って渋沢の町中で温泉に浸かり疲れをとる。

丹沢の登山は予定外の登山となった為、翌日から三日間は足もダメージが大きく、反省する登山でした。

 塔の岳山頂(1491m)      霧氷で白くなった登山道
 
                     

★百名山 5 天城山(1406m)  2023/3/17
箱根、伊豆スカイラインを経由して天城高原ゴルフ場に向かう、スカイラインの途中では雄大な富士山が今日の登山を歓迎してくれているかのように姿を現していた。

天城高原駐車場の横にある天城縦走登山口から天城の万次郎岳、万三郎岳を周りゴルフ場に戻ってくるコースです。天城山の登山道も台風の影響でかなり道が荒れており何本かの杉が根元から倒れているのが目に付きます。しばらくすると登山道にはシャクナゲの木々が多くなってきた。歩きやすい道ですがきつい登りを経て、万次郎岳(1299m)に到着、僅かな隙間から東伊豆方面と万三郎岳が目に映ります。
給水後万三郎を目指し歩く、なだらかですがアップダウンの道を進むと右手には出発したゴルフ場が見え、尾根道を歩いていることが実感できます。山頂近くなり少し急登な山道を越えると万三郎岳(1406m)に到着。

頂上では万次郎へ行く少ない登山者とすれ違う。これから先は涸沢分岐点、万次郎分岐点を目指して下山コースを歩く。涸沢分岐からはしばらく岩場を下った後、やや登りが連続して、急登ではないが歩きにくい、後ろから来た登山者に追い越されてしまうが追いかける気力もわかない。しばらくは岩場を歩き、木々のある登山道を歩き、登山口と万次郎への分岐に到着、あと少しで登山口の入口だ。ゴールして駐車場を見ると車もわずか、朝に比べて二台に減っていた。百名山の一つに数えられる山だが登山者は少ないように感じられる山であった。急いで身支度して美味しい食事と温泉へと伊東に向かいその後、帰途についた。


万三郎岳山頂(1406m)