紀行

高齢者の山紀行 百名山を登るC

  金井 裕
 
★百名山 6 瑞牆山(2230m)  2023/5/19
早朝、3:30起床し、中央高速須玉インターから山梨県北杜市にある瑞牆山荘駐車場へ向かう、駐車場には平日ですが7台程の車が止まっていました。

今回の山は隣接する共に2000mを越える山で二日間かけての登山の為、初のテント泊です。瑞牆山駐車場から林の中を登ること一時間程で富士見平小屋のテント場に到着、平日で早朝の為、小屋の管理人もおらず自己申告をすませる。今にも雨が降りそうな中、テントを設営する。数張のテントはあるものの周囲には人もおらずすでに金峰山等へ向かったようです。天候を考え、距離も短い瑞牆山に登る事にしました。しばらくすると小雨も降ってきて雨での登山になりました。比較的に平坦な林の道を歩くと目の前に縦割れした巨大な岩が現れ、通称桃太郎岩に到着。巨岩の前で撮影後、今までとは違った岩場の道を歩いて行くとクサリが張られた岩場に、滑らぬようにクサリを掴み登る。登山道を覆う針葉樹林帯を抜けると身の丈近い大きな花崗岩の岩が目立つ、岩場の間をしばらく縫って登ると頂上に出ました。瑞牆山頂上は全体が奇岩奇峰で覆われており、晴れていれば南アルプスや八ヶ岳連峰が見えるのだが周囲は霧で視界不良でがっかりです。

休憩後、雨で滑らぬように足元に注意して下山する。途中、比較的平坦な岩場で滑って転倒、腰をしたたかに打ってしまい、激痛を抑えながらの下山となる。足場も良くない下りをテント場まで約4時間弱余りの時間だが長く感じた行程でした。小降りの雨の中、テント場から瑞牆山を振り返るが雲に覆われて見えない。

初めてのテント泊、テントでの食事も初めてでしたが夕食のカレーも美味しく賞味、明日の天気回復を願いながら早めに就寝する。

 瑞牆山(2230m)
                     

★百名山 7 金峰山(2599m)  2023/5/20
翌朝、4時に起きると薄日が差しており、既に何人かの登山者が小屋前にいる。朝食後、周囲の景色を見ると霧が立ち昇る中、瑞牆山と富士山を見ることができた。

二日目は奥秩父の金峰山を目指して早々行動を開始する。樹林帯をしばらく登ると開けた大日小屋前に到着、この先の大日岩登山道は岩場の登りが続き、立ち止まっている登山者が視界に入る。登りきると目の前には大岩塊、大日岩に到着。暫く平坦な樹林帯を歩き、樹林帯を抜けると本格的な岩場の登山道に出る。前方を見ると金峰山へ登る三つの尾根が見える、稜線は細く急登が続く岩場の道が見える。所々にはクサリ場の登りも有り、両側はハイマツも多くなり、森林限界を越える高さまで登った様だ。右側は霧が湧き上がってくる断崖絶壁が伺える、岩場の登山道を苦戦して登りきると頂上だ。
金峰山のシンボル五丈岩の前に来ると巨岩を積み重ねた砦のようで改めてその大きさと形成された様子を思ってしまう。

頂上からの周囲を見渡す景観は霧が掛かっていて見えず、多くの登山者が休憩しています。頂上で記念撮影をして休憩後、下山する。途中で多くの人とすれ違うが意外に外国人が目に付く、大日岩からの下りは足の疲れを感じながら大日小屋前、なだらかな道を下りテント場に到着、土曜日の為か数多くのテントが張られていた。テントを撤去し瑞牆山荘駐車場に向かうが、7時間を越える歩きで膝、ふくらはぎも疲労困憊です。

下山後は北杜市町営の温泉で疲れを癒して終了です。
今回は今までの山と違い岩場の山でもあり雨も降るなど苦しい中の百名山を連荘、二座を走破できました。これからも無理せずに挑戦をしようと思います。

金峰山(2599m)