紀行
金井 裕. |
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百名山 8 赤岳(2833m) 2023/6/23 今回は多くの登山者が訪れている赤岳、硫黄岳(2742m)/横岳(2825m)/赤岳(2899m)への南八ヶ岳縦走です。 赤岳への登山口である、美濃戸口の分岐から凸凹した林道を車で美濃戸、赤岳山荘駐車場まで行き、そこから林道、渓流沿いを2時間程歩き、登山拠点となる赤岳鉱泉テント場でのテント泊です。 鉱泉迄の林道では緑の苔が多く見られ、渓流沿いの道を縫う様に歩くと赤岳鉱泉のテント場に到着、周りを見るとテントの数も少ない。山小屋でテントの受付と夕食を予約、今夜は鉱泉の名物料理であるステーキを賞味する。 明日に備えて早目に就寝するが渓流の音だろうか、目が覚め、テントの隙間から夜空を見ると満天の星空、あすの好天が期待される。 早朝5時に目的地への硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳の稜線を見て硫黄岳への登山口に入る。 展望が効かない樹林帯の合間を縫うようにしばらく登るとハイマツの先には赤石ノ頭の標識が確認できる。 視界が開けた前方には硫黄岳、右手先には赤岳、阿弥陀岳を含めた雄大な山々の稜線が一望できる。 硫黄岳へは白地の道、岩場を歩く、頂上は広々としてなだらかで見晴らしが良く、先には北アルプス、中央アルプス、南アルプス等が一望する事できる。 硫黄岳の爆裂火口には圧倒されます、知人の話では八ヶ岳の山が富士山との高さ比べで負け、爆発したと言われているとの事です。 硫黄岳から横岳への登山道には幾つかのケルンがあり、富士山と八ヶ岳最高峰の赤岳が見えます。 横岳の登山道は蟹の縦ばい、横ばいと言われる岩場もあり、落石対策の為、初めてヘルメットを装着して登る。 登山道にはクサリ、梯子が所々にあるが無事に赤岳への稜線に出ると可愛らしい高山植物が目を楽しませてくます。稜線の途中で行者小屋から急登するとお地蔵さんがある地蔵の頭と呼ばれる地点にきた。 見上げると赤岳展望荘と赤岳への稜線が目の前に広がっています、赤岳展望荘前で一息入れ、後ろを振り返れば今歩いてきた横岳、硫黄岳が眼前に広がっています。 赤岳への稜線は急峻なガレ場と岩場で目の前は岩ばかり、手も使いながら登る、体力も疲労困憊したがやっと山頂に登頂。 登頂迄6時間余り、初めての3000m級の登山。頂上からは中岳、阿弥陀岳が見え、硫黄岳から見えた富士山上部は雲に隠れて全体は見られず残念です。 頂上からの下りは文三郎コースを下山する、文三郎コースは行者小屋から赤岳への登頂コースで、岩場には梯子や鎖場もある、特にマムートと呼ばれる長い階段で有名です。 下山はそれらを要する登山道を下るが疲労困憊、行者小屋を目指して林道を歩き、行者小屋に到着、休日前で数多くのテントが設営されている。休憩もそこそこに赤岳鉱泉テント場に向けて樹林帯の中を歩き、テント場に到着、前日に比べテントも多く、登山者も多く幅広い年齢層に人気がある山、赤岳だと実感する。
無事に赤岳の縦走を終えたが、美濃戸駐車場までの渓流沿いの道も疲労で厳しい下山となりましたが無事に終了した。温泉蔦木宿で入浴後、帰途に着く、ハードな山旅でしたが印象に残った山で、再度登ってみたい山だと思いました。 |