紀行
金井 裕. |
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百名山 10 仙丈ヶ岳(3033m) 2023/8/25 10座目となる一区切りの山、前回のリベンジとして南アルプスの仙丈ヶ岳にチャレンジ、初めて3000mを越える山です。 戸台口はあいにくの雨模様でテント場に到着後も降ったりやんだりでしたが夜には星が輝いており、明日の天気は期待出来そうです。 翌朝4:20、北沢峠の仙丈ヶ岳登山口から薄暗い樹林帯をしばらく登ると小仙丈ヶ岳と馬の背への分岐である大滝頭に到着、小仙丈ヶ岳への登山道に向う。 仙丈ヶ岳への尾根道は急登が続くが所々で視界が開け、見晴らしの良い地点で後ろを振り返ると前回登った甲斐駒ヶ岳が見える。 更に樹林帯を登り抜けると周りは雲一つなく眺望も良く、駒ヶ岳の奥には八ヶ岳連峰が、左手前方には南アルプス、北岳とその奥には日本最高峰の富士山が見える。 小仙丈ヶ岳への稜線では左手に氷河で削られた広々としたカールが見える、又、前方には仙丈ヶ岳と藪沢カールが仙丈小屋に向かって広がっている。 仙丈ヶ岳の頂上は途中の景色と違い360度の眺望、目を凝らすと雲海の上には標高トップ3の富士山、北岳、間ノ岳、後方には甲斐駒を含む八ヶ岳連峰と中央アルプス、遠くに北アルプスの山並みが望まれる。 素晴らしい景色を堪能して下山にとりかかる。頂上からは藪沢カール沿いの岩場、ザレ場の道を仙丈小屋に向かって下って行きます。 小屋から先の馬の背の道はどちらかと言えば平坦で高山植物も見られ快適な登山道です。途中で女性を含む30人程の若い自衛官の訓練に遭遇する。 馬の背ヒュッテで休憩後、幾つかの沢が流れる樹林帯の藪沢新道を歩くが登山者も少なく、大滝頭に到着する。 バスの時間を気にしながら朝登った道を下り、昼過ぎにテント場に着き、撤収も早々にバス停に向う。 臨時バスもあり、南アルプス林道を下山、バスではカーブの揺れが心地よく居眠りしてしまった。戸台口にある仙流荘の温泉で疲れを癒し、帰路に着く。 仙丈ヶ岳は甲斐駒ヶ岳に比べても比較的に登りやすい山で南アルプスの女王と称するに値する山であった。
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