惜別

   井上 昭一さんを懷(おも)う

藤井 誠

“井上さん、しょうーちゃん!もっと歩きましょうよ・・・もっと一緒に歩きたかった。”

 井上さんの10月14日ご逝去の訃報を受け、黒い喪服に身を包み、祭壇の前に立つと、沢山のお花に包まれ、ほほえんでいる井上さんがおりました。

 数年前の真夏、「遊行の盆」のウォーキングがあり、夕日に顔を染めた井上さんがふらふらと歩いて、遊行坂を下りゴールに到着した。どうも熱中症にかかったようだ。それ以来姿が見えなくなってしまわれました。

 思えば、井上さんは全国を歩いておりまして、その井上さんに勧められ私はスタッフになりました。スタッフになったばかりの会合で、井上さんは、「舞岡公園」のチーフリーダーをご都合により辞しました。その後を私が引き受けることになりましたが未経験の私は戸惑い、見様見まねで、周りのスタッフに助けられ例会を無事に終了することができました。その後も、井上さんが担当しておられましたKWA・JWA会報原稿作成のお仕事を引き受けることになってしまいました。どうも井上さんの後釜になったような感じを受けておりましたが、いつの間にか20年も過ぎ、今日までウォーキングを続けてこられたのは、井上さんの後を継いでこれたことのお陰と、感謝の気持ちでいっぱいです。

  “井上さん、待っていてよ!私も歩いていきますから!”

[写真は2013年7月ヨコスカWA例会 馬堀海岸ウォーク]