随筆

私とウオーキング


中畠正喜

 
 私がウオーキングを始めたのは、11年前の日本ウオーキング協会主催の「平成奥の細道ウオーク」に参加した時からです。芭蕉の奥の細道は、高校の古典の授業で最初の部分を暗記させられましたが、長い間いつか行ってみたいと思っていました。この催しを何で知ったのか忘れましたが、早速申込み最初から夫婦で参加しました。11年間の出席率は約7割でした。ウオーカーの歩くスピードが速いのが最初の印象でした。歩くというのでのんびりとしたものを考えていましたがまったく違っていました。特に埼玉県の釈迦堂という川の土手を歩いた時はすごいスピードで、ついて行くのがやっとでした。このまま最後まで続けられるか不安を感じました。11年間のうちに皆さん齢をとってきて、自分も歩くのに慣れてきてついていくことが出来るようになりました。奥の細道ウオークで所属していた小野小町隊やその中の人を通じて西行隊の人とも知り合いになり、末永くウオーキングを続けたいと思いFWAに入れていただきました。 最近まで仕事をしていたのであまりFWA行事に参加できませんでしたが、一泊旅行には参加しました。桜が満開の岩手県の北上展勝地、震災津波で被害が大きかった宮城県石巻の日和山公園、山形県の山寺、山刀伐峠は意外と簡単だったことなど思い出します。全国でウオーキングの行事が多いのでまだ行ったことがないところに参加してその地方のよさを感じたいと思います。