紀行

ベトナムを歩く(22)

ホーチミン市チョロン地区

 平成27年2月5日 池内淑皓

 2014年8月7日(木)ベトナム滞在19日、昨日クチとメコン川クルーズで少し疲れたから、朝寝坊する。
 今日も朝のうち天気が良いので、ホーチミン市のチャイナタウンと云われる「チョ・ロン」を訪ねてみる。
 町の名前は、チョ(市場)・ロン(大きい)で町の中に大きなビンタイ市場がある事から名が付いた。この地区にはホーチミン市に住む華人の大部分が居住していると言う。
 18世紀後半ベトナム中部ビエンホアに住んでいた中国人(華人)達は、農民反乱(西山の乱)の難を避けて現在地に移り住み村を造り、商業の町に発展していったと言う。
 久しぶりに漢字とベトナム語が混じる中国の匂いを感じに出かける。行き方は簡単、ホテルの近くにあるバス停から1番バスに乗り、30分程で終点のチョロンバスターミナルに着く。

「チョロン地区拡大図」 東西のメイン道路に対し、南北に連なる細い路地に?漢方薬屋、布地屋、仏具屋等が道一杯にお店を出す。            (地球の歩き方、ベトナム より引用)

 驚いた!短い距離の路線バスなのに運転席の横に水が飲めるようになっている。常夏の国だからであろうか。
 水の容器はミネラルウオーターであるが、緑のコップが回し飲みの形で不潔。チョロンまでの料金は5,000vd(25円)となっている、お金を料金箱に入れると、領収書の紙を渡してくれる。

             チョロンバスターミナル

         主として果物、野菜を売る路地

   
     「ドリアン」ベトナムで初めて見た。    「釈迦頭」お釈迦様の頭のような形から日本名
     ご存じ悪魔の食べ物、ネチョッとし    がついた 全体が柔らかい、種のまわりの果
     てくせがある                 肉が甘くておいしい

 チョロンの「グエンチャイ通り」  ここはメイン通りであるが、交通の往来が激しい

 「中国雑貨屋さん」  獅子舞のお面が日本でもおなじみ

 南北に走る路地は華人街本来の生活道路、路地ごとに違う種類のお店がずらりと並ぶ

 用品屋さんが並ぶ路地、延々と路が途切れるまでお店が続く
 「鋏屋さん」  自家製造した鋏を売っている

 店の奥で鍛造した裁ち鋏をグラインダーで刃出しをしている、職人も裸足

   
刃出しした鋏に、「砥ぎ」をする。 砥石で丁寧に         このお店で買った一丁
砥いでゆく、この職人も裸足

      
   
 天后媽祖廟」 媽祖(まそ)は宗の時代に実在した官吏の娘である「黙娘」、福建省の官吏の7女として生 まれ、幼少の頃から神通力を持ち、「通賢霊女(巫女)」と呼ばれ崇められた、航海の守り神。
 媽祖の信仰は福建省、潮州の商人達が活動した沿海部に広がり、媽祖廟が建てられた。海運の拡大に伴って中国全土からアジア各国に広がった。

 お祈りする姿は、老若男女を問わず真剣     この人は「地蔵菩薩」にお祈りしてい

 「天后宮」 1760年に建てられたベトナム最古の寺。 媽祖廟に同じ、航海安全の神を祀る

 「渦巻き線香」 このお宮のセールスポイント、この線香に点火すると、1ケ月間燃え続けるという。
 1ケ月間この場所でお参りした事になるのだそうな。 実際には危険であるから点火しない、飾りだと言う

 「天后聖母を祀る」  航海安全の守り神?。ベトナムは海運国家
続く