紀行

東海自然歩道を歩く(9)

平野・山伏峠・高指山・平野

 平成27年9月8日 池内淑皓

 2015年3月18日(水) 7:30横浜天理ビル前を定刻に出発する。今回もクラブツーリズムのツアーで歩く。今日は東海自然歩道を歩くシリーズで、久しぶりの好天だ、東名高速道路から富士山が良く見える。
 足柄SAで休憩の後、御殿場で高速を降りて山中湖に向かう。彼岸が近くなればすっかり春めいて、心なしか木々の芽吹きが感じられる。
 山中湖平野部落を過ぎて、国道413号の「道志みち」を行き、山伏峠を潜るトンネル手前でバスを降りる。軽くストレッチをして、トンネル内を歩いて道志側から尾根に取り付き、登山道に入る。
 冬枯れの雑木林を歩くと、大棚の頭で菰釣山から来る東海自然歩道に合流する。途中鎖場(大したことはない)があるが、快適な雑木林の尾根道を歩く。
 昼を少し過ぎて、富士山に向かって眺望の開けた高指山(1174m)に到着、神奈川県側は雑木林の水源涵養林、山梨県側は茅戸の原で平野の町まで続く、私たちはここで富士と山中湖を独占しながら昼食を採る。
 帰路は茅の原を一気に下り、平野温泉「石割の湯」に入って横浜に帰った。

「東海自然歩道 高指山付近概念図」 東海自然歩道(武井岳男)山と渓谷社刊 より 

東海自然歩道案内板

             山伏峠トンネル前でバスを降りる。
個人でここまで来る場合は、富士山駅発道志行のバス(平日2本、休日はない)で行くか、平野でバスを降り隧道まで1時間以上歩く事となる。

 北側に位置する登山道は雪が少し残り、一部凍結してスリップしやすいが、アイスクリッパーを着用するほどではない。

            凍結した雪道を山伏峠に向かう

 「山伏峠」に到着、 峠に出れば雪はすっかり消え、乾いた尾根には春の兆しが見える

ぼんやり建っているが、地元の自然歩道愛好者が作ったのであろう、歩く私達にとっては命の標だ。

神奈川県と山梨県境を行く、神奈川県側は貴重な水源涵養林となっているが、甲州側は開けた明るい雑木林と茅場となっている。

「大棚の頭」で北から、東海自然歩道が菰釣山から合流してくる。踏みしめる落ち葉の絨毯が何とも気持ち良い。記述は前後するが、2015年5月3日はるばる丹沢を越えて、この峠に着いたのが思い出される。

            山伏峠にて、ここに来た記念に一枚パチリ

   
早春の尾根道、落ち葉を踏みしめて快適に歩く、仲間達もルンルン気分だ。

 鎖場があるが、特に必要性を感じない。ただ冬場で凍結があれば必要となろう

富士が良く見える、天気が少し悪くなってきたし、霞が掛かってきたようだ

   
高指山(1174m)にて、後方山中湖

 茅刈り場に腰を下ろして昼食、風もなく暖かい、冨士と山中湖が何よりのご馳走だ。
 ここの茅は、平野地区の茅葺屋根に使用されると云うが、使用量が激減しているので荒れ放題だ。

茅場の中を歩く

          平野バス停近くの公民館に到着、ストレッチのあと温泉に向かう

   
     「山中湖平野温泉 石割の湯」  
いつも同じパターンの記述であるが、歩いた後の温泉は何とも清々しい、高い塀が何とも目障りだけど気持ちが良い。

この項完

 〔参考タイムを記す〕山中湖平野(10:00)→バス→山伏峠(10:30-10:35)→大棚頭(10:55)→
 富士岬平(12:05)→高指山(1174m)(12:20-12:50)→平野公民館前ゴール13:50

                     
 東海自然歩道を歩く(10) 平野・大平山・忍野八海に続く