平成27年11月23日 池内淑皓
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2015年(平成27年)9月20日(日)晴れ。前回は8月19日富岳風穴でゴールしたから、今日はここから歩き始める。横浜から最も安い交通費と便利に行くことが出来る手段は、西口から出ている河口湖行きの高速バスを利用する事だ(2,000円)、9月23日まで7:00発富士山5合目行きのバスがある(24日以降は7:20発河口湖行きとなる)。
4連休の初日で、東名高速と御殿場から河口湖間は大渋滞であった。河口湖駅には11:15に到着、11:40発の西湖経由「ぐるりん号」バスで富岳風穴に向かう。(750円)今日のゴール予定は本栖湖オートキャンプ場で、天幕での宿泊を予定している。
写真で歩いて行こう。
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山伏峠から忍野八海、足和田山、鳴沢氷結、青木ヶ原樹海、本栖湖、田貫湖までの東海自然歩道概念図 (東海自然歩道(武井岳男)山と渓谷社刊より引用)
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富岳風穴から本栖湖まで東海自然歩道概念図 (東海自然歩道(武井岳男)山と渓谷社刊より引用)
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連休初日で行楽地はどこも満員、グルリンバスも外国人観光客を乗せて満員、富岳風穴前で下車する。
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前回8月19日歩いた続きでここからスタート、自然歩道への案内板はしっかりとしている。
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風穴から歩いて5分、鳴沢氷穴・進湖方面の道に出会うから右折し、精進湖方面に向かう。 この辺りはもう「青木ヶ原」樹海の真っただ中。
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青木ヶ原の樹海、自殺を思い留める表示板(鳴沢の氷穴近くにある)。
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青木ヶ原の溶岩は玄武岩である。この岩は磁気を帯びる鉄分を多く含む。太古の昔から噴火により、溶岩がさまざまな方角に流れ出し、磁力が乱れ磁石は「磁北」を指さない。ひとたび樹海に迷い込むと、方角が分からなくなり、樹海から脱出出来なくなると言われる。
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丸い玉のような火山弾(溶岩)に地衣類が付き、苔が生え、草が繁り、灌木が移入し、ツガ、シラビソ等を中心とした針葉樹が繁る林となる。この風景は自然歩道中至る所で見る事が出来る。
青木ヶ原の樹海は、面積25k㎡に渡る原生林。自然歩道から富士山五合目にかけて続き、今から千数百年前富士山の噴火によって作られた青木ヶ原溶岩流の上に形成された森林でモミ、ツガ、ブナ等樹齢300年を経た樹木が生育する。
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今は殆ど歩かれなくなった「精進口登山道」を横切る。スバルラインが出来る前までは、車はこの道から5合目に向かった。
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「精進移住地」 人口180人、60世帯が生活をしている。
この辺りの集落は、昭和11年の台風26号による山津波で多くの犠牲者を出す、そのためこの場所を開拓し、安全な場所として移り住んだという。住む場所は「くじ」で決めた、現在は民宿村と呼んでいる。
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「本栖城跡」 案内にはこのように書かれている、上の看板は城山城跡と案内している、中世山城の跡。
天文、永禄年間武田氏の甲斐、駿河国境警備の最前線の砦だと言う。
1056mの頂上には、土塁、石累が残る
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「植生が変わる」 樹海を脱し本栖湖に近づくと富士山の噴火の影響を受けない山域が現れる写真で左側は溶岩流の後の植生、右は古来からの台地で杉の植林地帯となっている。
東海自然歩道はその真ん中をトレイルとしている。
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精進湖への道を分ける、バイク等が入れないように木柵がしてある。
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本栖湖畔に到着、短い秋の日が西に傾き始めた。
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「本栖湖」 富士五湖で最も西に位置する、水深は138mで五湖中最も深い、透明度は18m
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15:30到着、今日の泊まりは本栖湖オートキャンプ場(一張2000円)
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隣のファミリーキャンパー
ほほえましい家族、子煩悩なお父さんが強く印象に残った。ガンガン焼くおいしい焼き肉の匂いが私の天幕まで届いてくる、ビールとワインの優雅な食事に比べ、当方はレトルトの五目チャーハンと、鯖の缶詰と魚肉ソーセージ、そして寝酒のいいちこの焼酎。
せめて香ばしい匂いだけでもお裾分けしてもらおう。
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明朝出発前にお父さんと一緒に記念写真を一枚パチリ。東海自然歩道心に残る一枚だ。
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[参考タイムを記す]
富岳風穴バス停(11:35)→東海自然歩道入口出発(11:45)→精進口登山道交差点(13:40)→精進湖民宿村(14:00)→国道139号をガードで潜る(14:35)→本栖湖畔キャンプ場(15:30)天幕宿泊
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この項完
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東海自然歩道を歩く(14) 本栖湖・割石峠(県境)・麓・猪之頭公園へ続く
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