紀行

東海自然歩道を歩く(22)

静岡駅-久能尾-黒俣大銀杏-清笹峠-宇嶺の滝-蔵田-藤枝駅

 平成28年5月24日 池内淑皓

 2016年(H28)年3月22日(火)晴れ、
 前日は早めに静岡に戻って、居酒屋でゆっくり魚をつついて英気を養った。
今日は全部の荷物を持って8:10発のバスで久能尾(きゅうのう)(藁科線)に向かう。
コースは出発からゴールまで全て舗装道路を歩くと言う、今までに例のない東海自然歩道である。
 静岡市と藤枝市の境となる「清笹峠」を越えて、静岡県随一の名瀑と言われる「宇嶺の滝(うとうげのたき)」を見て蔵田のバス停に出る、今日の泊まり場は藤枝駅前のビジネスホテル(藤枝泊まり(ホテルの名前))(054-636-8050)に向かう。
 Sルーム4,500円で夜はカレーライスが、朝はビュッフェ式の朝食がいずれも無料で食べられる、これはお得。
 蔵田のバス停から直接JR藤枝行きのバスは無く、藤枝市営自主運行バスとなっており、「大久保上滝沢線」と「藤枝駅ゆらく線」の二系統に分かれているから乗り継ぎが必要となる。
バスのダイヤは次の通り
蔵田バス停発(平日)7:16、8:52、13:28、14:16、16:40、18:03 ・(土休日)10:29、13:18、17:03
瀬戸谷温泉ゆらく前で乗り換えると藤枝駅に行ける。(50分600円)ここの路線は本数が多い

久能尾バス停から、清笹峠、宇嶺の滝、蔵田バス停までの歩行地図

久能尾から蔵田までの歩行距離と時間 (おおよそこの時間で歩行出来るが、昼食、休憩を加味する事)

朝の久能尾バス停、角によろず屋さんがあり、適当な食品、水が手に入る

道標に導かれ清笹峠に向けて出発

バス停前から県道R32号線が始まる、黒俣川は国土交通省が管理する安倍川水系の一級河川だ。 東海自然歩道はその表示板の真ん中にチョコンと置かれている

市境である清笹峠の藤枝市まで7.0kmの里程標を頼りに歩く。黒俣川の清流とお茶畑に心が安らぐ

「黒俣の大銀杏」 が目に飛び込んでくる、この街道筋では遠くからでも良く目立つ。
樹齢は不明であるが、樹高20m、根回り17mで県の天然記念物に指定、この程度の銀杏はどこでもあろうが、残念ながら雄の株で、「ぎんなん」はならない。町の人はがっかりだと言っている。

清笹峠に到着、里程標は ゼロ となり、前方の表示板で藤枝市に入った事が分かる

      清笹峠の道標、標高621m

ほとんど車が来ない県道でも案内板はきちんとしている

峠から藤枝駅まで 27km、 里程標も27kmの表示がある

      蔵田は谷の向こう、遠いなアー

淡々とした道ではあるが、時に県道は美林の中を突き抜ける。歩行者の私に車の方がびっくりして停まってくれるが、「乗って行きな」とは誰も言わない。
宇嶺の滝駐車場に設置されている東海自然歩道の案内板 外国人も歩けるように整備されている。

宇嶺の滝入口、側道から5分程で滝が見られる、この日対岸でがけ崩れがあり、滝壺まで行けなかった。

「宇嶺の滝」 落差70m、ほぼ垂直に落ち、東海地方随一の滝と云われる。
写真では迫力ないが、滝に近づくと圧倒される。

今日のゴール蔵田の集落に到着、昼下がりはひっそりと誰も歩いていない。

蔵田のバス停 表示板が壊れている。藤枝市の自主運行バスが待っている。
時間通り14:16に乗れた。瀬戸谷温泉ゆらくバス停で乗り換え、さらに金吹橋で乗り換え藤枝駅に向かう

[参考タイムを記す] 静岡駅発(8:01)→久能尾バス停(8:52-8:55)→黒俣の大銀杏(10:00-10:10)→清笹峠(11:05-11:10)→昼食-宇嶺の滝(13:10-13:35)→蔵田バス停(13:55-14:16)→JR藤枝駅16:00

この項完

 
東海自然歩道を歩く(23) 藤枝駅--蔵田バス停--高根山--笑い仏--大井川鉄道 
家山駅に続く