平成28年7月25日 池内淑皓
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2016年5月12日(木)昼まで大雨。
今回4日間の歩行期間は天気予報によれば全体的に雨で、宿泊場所が既に予約してあるから、いまさらキャンセルできず実行したが、何ともがっかりな東海自然歩道歩きであった。
夜半から土砂降りの雨で、歩いて秋葉山頂上へ行くのはあきらめて、宿の車で上社まで送っていただく。
秋葉山本宮神社を参拝して山を下り、秋葉吊り橋で天竜川を越える。鳳来寺から秋葉山への参拝路をひたすら歩いて「くんま水車の里」に出る。
今宵の宿も農家民宿で「くんま遊楽亭あそびや」(090-4256-9118大平さん)に休泊する。
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秋葉神社下社-上社-秋葉ダムまでの登山地図
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秋葉ダムから「くんま水車の里」まで 行程図
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「秋葉山下社」
下社は秋葉山上社(本宮)が昭和の大火で全焼し、本宮が再建されるまで一時的に遷座されていたお宮。
夜半からの嵐が収まらず、秋葉山頂上まで参拝路を歩くのをやめて、宿の車で頂上まで送って頂いた。
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秋葉山本宮秋葉神社(上社) 境内案内図
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頂上の駐車場で車を降り、鳥居から山頂の神社を目指す、雨は横殴りに降りつづける
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「秋葉神社本宮山門」 昭和の山火事で秋葉神社本宮が全焼した中、唯一残った江戸時代の建物
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「秋葉山本宮秋葉神社」 全国にある秋葉神社の総本山。 標高866m、秋葉山の頂上に鎮座する。
創建は和銅二年(709)、伝えによると山が鳴動し、火が燃え上がったため時の帝、元明天皇より「あなたうと秋葉の山にまし座せるこの日の元の火防ぎの神」と詠まれ、社殿を建立したと云う。
戦国時代までは真言宗のお寺であったが衰退する。徳川家康と関係の深いお寺の住職「可睡斎」が、荒廃した塔頭を曹洞宗の別当寺として再建し、徳川家の庇護を受けた。綱吉の頃「火伏りの神」として全国的に信仰を集めるようになった。
昭和18年山麓から発生した山火事で山門を除く堂塔伽藍の全てを失う
昭和61年山上に社殿が再建され、自動車道路が開通すると昔の繁栄が戻ってきた。今でも防火の神として消防、発電所、調理師と火を扱う人の参拝が絶えない。
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神社から秋葉ダムへの自然歩道は、自動車道路をジグザグに横切りながら西に向かう、雨は相変わらず強いが、杉林に入ると雨風が穏やかになる。
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山を下る事一時間余、戸倉谷の集落を過ぎると天竜川に出て、赤い吊橋で対岸の西川集落に渡る
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集落で少し休んで林道を上り、尾根上に出ると雨は小降りになってきた、昼間でもうす暗く幻想的な風景が現出し、何となく心細くなってくる。
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「石打集落」雨が小降りとなってくる、集落が見えてくるとやっと寂しさから解放される。
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「柴」の集落に入ると、縄文中期 (4500年前)のヒラシロ遺跡に出会う。北遠州地方では珍しい遺跡との事土器、石斧、黒曜石が出土している。
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長く寂しかった秋葉街道を歩き終えると、ひょっこり県道R9号線に出て「道の駅くんま水車の里」バス停前にでる。
今日の泊まりはここから4km山に入った農家民宿 「くんま遊楽亭あそびや」の大平氏宅(090-4256-9118) だ、バス停から電話すれば迎えに来てくれる。
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案内によれば、 (大平氏宅)
「懐かしい昭和の日本が味わえる、体験型の農家民宿です。実家でゆっくり過ごす感覚で、癒しの時間と空間をお楽しみください」とかかれている。
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私が滞在した部屋には炬燵が入り、南は縁側となり、隣の寝室とは板戸で区切られている
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トイレは「ポットン」ではなく、近代的なウオッシュレット、お風呂は「五右衛門風呂」ではなく、浴槽内でゆり寝られる西洋式バスタブ、天井は透明なアクリル板で日差し燦燦、ログハウス作りで桧の床、夕暮れの山村風景を見ながら疲れを取る。
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夕食はご主人が罠で仕掛けた鹿肉のロースト、鹿の焼き肉、山菜。
御夫婦と一緒に食事をしながらゆっくりと時を過ごす。この家に100歳のお婆さんが居らっしゃるが、次項で説明したい。
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2016年(H28)5月12日(木)快晴
台風一過のような青空、宿のおかみさんと記念写真を撮って出発。
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くんま水車の里バス停まで送っていただいて、歩き始める。
「黒滝」までは順調に歩いたが、道標を見落として林道に入ってしまう。樵の小父さんに道を尋ねたら、この道でよろしいとの返事で、ずんずん歩く。
着いた所がとんでもない飯田線の「東栄駅」 今更戻っても仕方がない、あきらめて横浜に帰った。
次回また黒滝から歩き直す事としよう。 教訓
「地図を良く見よ!道標を見失ったら元に戻れ!人をたよるな!」が、登山の鉄則。
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飯田線東栄駅
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[参考タイムを記す]
本宮秋葉神社(8:30)→戸倉谷10:10→秋葉ダム吊り橋10:40→一ノ瀬(11:45-1205昼)→石打→倉野→柴(ヒラシロ遺跡)(14:10-14:20)→くんま水車の里15:35
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この項完
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東海自然歩道を歩く(27) 浜松―くんま水車の里(泊)―六本松―阿智の七滝―三河大野 に続く
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