紀行

アクティブ スポーツウオーク①

 平成28年9月5日 池内淑皓

 (社)日本ウオーキング協会発行の月刊誌「ウオーキングライフ」の7月~10月号に大々的に紹介された「アクティブ スポーツウオーク」のすすめ。
 紹介記事の中でトレイルウオーク、フットパスウオーク、トレックハイキングウオークについて私が歩いてきた「海外を歩く」、「東海自然歩道を歩く」の中からピックアップして紹介してみようと思う。
 
1.トレイルウオーク
 ウオーキングライフによれば、「踏み跡」を意味し、登山道、ハイキング道、林道、古道など人が歩く道と定義し、「歩きながら地域の自然や文化を楽しむ道」と記述されている。

 私は平成19年7月に神さんと2週間「スイス」を歩いて来たので紹介してみようと思います。
スイスを気儘に歩くのは旅行会社のツアーでは無理で、「地球の歩き方スイス」のガイドブックを片手に、気に入ったコースを勝手に歩くのがベターだろう。
 私達はグリンデルワルドに一週間滞在し、更に電車でマッターホルンに近いツエルマットの宿屋に一週間滞在してトレイルウオークを楽しんだ。

(1)クロッセシャイディックからブスアルプまでのウオーク
 終日アイガー北壁を眺めながら歩く、グリンデルワルドでは代表的なコース

 
グリンデルワルド⇒ポストバス⇒グロッセシャイディック→歩行→フィルスト→歩行→ブスアルプ⇒ポストバス⇒グリンデルワルド 約8時間のコース(途中1時間の昼食含む)
標高2千mの山岳中腹を巡るコースで牧場の草原あり、山岳の岩稜帯ありの中級ハイカーのトレイル

ポストバスは、至る所のウオーキングポイントを結んで走っているから、いつでも利用できる

グリンデルワルドからウオーキングポイントのグロッセシャイディックまではバスで40分程だ
道標に導かれてフィルスト(2171m)方向に歩く。矢印で白に赤い線一本は中級クラスの意味

樹林帯を脱して牧場の広がる草原の中を行く、正面の山は「シュワーゾーン2928m」
トレイルはこの山の山麓を迂回するように行く、ここの標高は2,200mとても涼しい

谷を隔てた対岸の山達、アイガー北壁とユングフラウ(4158m)が見えてきた
グリンデルワルドはこの谷の下にある。

アイガー北壁を眺めながらのトレイルは、グリンデルワルドの取って置きコースとなっている(標高2千mのトレイル)

草原には至る所にトレイルが付けられており、山岳を色々な角度から眺めながら歩く事
が出来る。(手前の山はシュレックホルン(4078m)、と右アイガー(3970m)

所々に見える小屋は、チーズの加工場とチーズ小屋(チーズの熟成)

南斜面には高山植物が咲き乱れる

トレイルはお花畑と岩稜帯の間を縫うようにも付けられている

道標のない所にはペンキで印が付けられているから迷う事はない。

フィルストでは食事と休憩が出来る、外国人はここでゆっくり食事してまた歩き始める
私達もチーズ料理を賞味しながら、休憩を取る。

シュレックホルンの氷河。数年前までは手前の滝まで氷河で埋まっていたと言う

       池塘から見たアイガー北壁

ブスアルプのバス停までは2時間の表示が出た
(ブスアルプの表示ではバスの絵が描かれ、フィルストではロープウエーとナイフとフォーク(レストラン)の表示が見える、ここでの標高は2,275m

ブスアルプに到着、8時間かけたトレイルウオーク、無風快晴の快適なコースであった。
(天候急変の場合はフイルストで待機かロープウエーで下山出来る)
案内板にバス停まで99mと書いてある、後方の小屋はチーズ小屋

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(2)マッターホルンを眺めながらのトレイル
  グリンデルワルドから電車でブリーグに出て、ここから更に電車を乗り継いで終点のツエルマット駅に到着、部屋からマッターホルンの見える宿屋を探して滞在する。
ツエルマット駅⇒登山電車⇒ゴルナーグラート駅→リフェルベルグ駅→リッフェラップ駅

     ゴルナーグラートへ登山電車で向かう

          朝のゴルナーグラート駅、零度近く寒い

案内板に導かれてウオーク開始(私達は右矢印に従って歩く)
正面の山は「マッターホルン(4,478m)」

ローデンボーデンまで30分、リッフェルーゼまで40分、リッフェルベルグまで1時間、リッフェラップまで1時間15分、麓のツエルマットまで3時間との表示がある。

グレチャー氷河を横目で眺めながら、緩やかに岩稜帯を下る。
地球温暖化のせいで、すっかりやせ細ってしまった氷河。

スイスではナバーワンと言われるマッターホルン(4478m)を見ながらのトレイルウオーク
岩稜帯から草付に替わる、下に見える池まで歩いて行こう

観光パンンフレットでおなじみの逆さマターホルンの場所。人も立ち去り静かな池に佇む

静かな雰囲気のなかで休んでいると、一人の女性が突如割り込んでくる。
京都に住む医学生で、交換留学生としてスイスに来ていると言う。今日はフラリと来たらしい

コースには荒々しい岩稜帯もある

     お花畑もある

      リッフェラップの方向に歩く

      私達のお弁当をちゃっかり取られてしまった


     牧場を横切って、草原の中をすたすた歩いて、リッフェラップの駅に行く(駅は右端)

トレイルウオークの項 完