紀行

東海自然歩道を歩く(35)
岩村-野井-槇ヶ根-四谷-JR武並駅-恵那駅

 平成29年1月6日 池内淑皓

2016年(H28)9月26日(月)晴れ
 岩村-夕立山公園-野井-槇ヶ根追分-四谷-JR武並駅-(電車)-恵那駅(泊)の予定で歩く。
幸い天気も夏の名残で暑いが上々の天気。

岩村駅→希庵橋→夕立山公園(畜産試験場)→野井威代寺 地図

朝の岩村の街並み,少し曇り気味であるが、今日も天気は良さそうだ。

宿の女将さんに見送られて出発

岩村駅の裏手から自然歩道が始まり、希庵塚に向かう

「大名街道」 岩村藩が参勤交代で村内を通る道。
 領内を抜けて中山道に出て、大井宿(現恵那駅周辺)から馬篭・妻籠宿を通り江戸に向かう。
 案内板によれば、廃道寸前であった古道が、東海自然歩道の整備で蘇ったと記述されている。

「希庵橋」 希庵禅師は、岩村藩城主の遠山氏に迎えられて、京の妙心寺から岩村の大円寺の住職となった。
 希庵は、当初武田信玄の菩提寺の住職をしていた関係で、度々信玄に帰参するよう求めたが断られた。武田軍の岩村進攻で、遠山氏は戦いに敗れ、希庵は捕えられここで首を刎ねられた。

「希庵塚」 亡骸はここに葬られた

村内外れに位置する高札場跡。ここから山道に入り野井に向かう

                    夕立山への道標

大名街道の傍らには道標が残る、 「右ハ おうい」  「左ハかまど」(伊勢名古屋への道)
地元老人会の人達による案内板。旅行者にとってはこのような案内が嬉しいね。

「お茶屋場跡」 通過する大名たちはここで休憩して、お茶を飲んだと言う。

野井への道、道祖神も残る

「威代寺」 禅寺、野井にある

野井から槇ヶ根追分に来ると、伝西行塚の所で東海自然歩道は中山道と合流する。

「中山道と伊勢道の分岐」 道標によれば「右西京大坂」、「左伊勢名古屋」と読める
 道で真っ直ぐは中山道、茂みの中を左に下ればJR釜戸駅から中央線沿いに名古屋に出る。
 中山道各宿の関係者はこの近道を通り、名古屋方面に行く旅人の通行を規制したと云われる

「四谷休憩所」 ここから更に四谷追分、大湫、細久手まで歩くのは大変であるから、四谷休憩所手前の道を下りJR武並駅(30分程)へ出て、恵那駅周辺のビジネスホテルに宿泊する事にした。

中央線は中津川までたくさん走っているから、ダイヤを気にすることはない

[参考タイムを記す] 岩村(8:20)→希庵橋(9:00)→夕立山公園(畜産試験場)
(10:15-10:20)→お茶屋場跡(10:55)→威代寺(野井、東屋あり)(11:50-12:20昼)→槇ヶ根(中山道合流)(13:30)→四谷(14:10)→武並駅(14:52)→恵那駅(ホテル泊)

この項完

東海自然歩道を歩く(36) 恵那-武並-四谷-深菅立場-大湫宿-細久手宿(泊) に続く