ウオーキング川柳(115)
イヤーランドウォーク
「藤沢宿 独り歩き」
      
ふじさわ宿交流館

  桜咲き ムクゲが散って 老いの足    ぼんやりと 電車に乗って 降りた駅    二百円 朝の関所へ お賽銭    イヤーランド いつもとまどう どこの国    擦り切れた 靴と頭と 赤い糸    きっかけは あって駄足が 歩み出し    ポスターは 仲良く並ぶ 自公民    徘徊が 無理やりさがす 五七五    立ち止まり いつも通過の 道しらべ    小松屋の 前で寅さん 顔浮かぶ    お隣の 造り酒屋は 都行き    首洗い塚 聞いただけでも 遠慮する    白幡で 電柱ござると 顔を出し    気まぐれの 足がのたくる 藤沢宿    徒目付 居ぬところで 足のばし    女房の 風邪吹き飛ばす 稀勢の風