紀行

東海自然歩道を歩く(41)

岐阜駅-岩田-白山展望台-三田洞観音-岐阜大学病-岐阜駅

 平成29年4月18日 池内淑皓

 2016年(H28)11月30日(水)晴から曇り、今日は天気が下り坂。
長良川に架かる千鳥橋へ向かうには、下芥見バス停でなく、手前の「岩田」で下車する方が便利だ。

岩田-千鳥橋-権現山-三田洞弘法-石谷-岐阜大学病院 概念図

芥見より一つ手前の岩田バス亭で降りる。岐阜駅からのバスは本数が多いから心配ない。

岩田バス停で降り、長良川方面に向かって路地を抜けて行くと、右手から自然歩道がやってくる。

長良川リバーサイドウエイ道路の下を潜り、昔ながらの旧道に向かう。
生憎岸壁工事中で立ち入り禁止であったが、いつものように強行突破。

長良川に切れ込んで落ちる崖の縁を縫うように道が付けられている、下の川は長良川。

昔はもっと危なっかしい道であったのだろう、水難者の供養碑があちこちに建っている



長良川を千鳥橋で渡って長良古津の集落に向かう

長良川と金華山(稲葉山)そして頂上に建つ岐阜城

「岐阜城」 建仁元年(1201)二階堂行政が稲葉山に砦を築いたのが始まり。
15世紀頃美濃国守護代の斉藤利永が居城とした。永禄10年(1567)織田信長は斉藤龍興から奪い、新たに岐阜城として造営した。

「古津」 千鳥橋を渡り、川沿いに歩くと、バス停古津で昔の船渡し場跡に出る。
昭和天皇がここで鵜飼の遊覧をした碑が残されている

  
古津から畑の畦道を抜けると、長良川右岸有料道路にぶつかるから、道を横切って、側道を右手に取り、緩やかに尾根道を登ってゆく。

「ながら川ふれあいの森」を歩く。自然歩道はトンネル入り口から左手の谷筋に向かい、松尾池に向かうが、尾根筋の遊歩道を歩いたほうが気持ち良い。

雑木林の中の遊歩道、落ち葉を踏みしめて歩く。快適なトレイルがどこまでも続く。

「白山展望台」 晴れていれば加賀の白山が見えると言う。

ふれあいの森遊歩道は、松尾池から登って来る自然歩道の道と合して、権現山に向かう

「権現山」 頂上を送電線が通り、雑木に覆われて見通しの効かない侘しいピーク

三田洞方面への下りは、木枕がうんざりするくらい並べられている急坂を下る。

道が緩やかになると、一転して落ち葉の絨毯が待っていた。

古津-権現山-三田洞弘法-椿祠、石谷集落概念図 (自然歩道の看板)

「三田洞弘法」 高野山 真言宗 本尊:聖観世音菩薩
弘仁2年(816)創立。山津波で度々流される。江戸時代の寛永年中再興(1630頃)

法華寺への参道

「法華寺庭園」  江戸時代の築で、池泉回遊式縮景庭園と言う名称が付けられている東海自然歩道を歩いて来て、様々な社寺仏閣を見てきたが、この庭園は幻想的で素晴らしい。

椿洞への自然歩道

県道を横切って、才峠に向かう

本郷の集落外れの観音像に見送られて、石谷集落に向かう。

「才峠」 難なく登って、難なく下ると「石谷」集落に出る。
自然歩道は石谷集落を抜けて、村山集落に出て、更に岐阜刑務所前から則松に向かうが、則松まで行くと、バスは地域限定のバスになってしまい、便数が極端に少なくなる。

「岐阜大学病院」 則松に行かず、城が峰の山裾と伊自良川の間の土手を南下し岐阜大学病院を目指す。(2km約20分)

病院前に来るとバスは頻繁に出ているから、岐阜駅に戻るには全く問題ない。

[参考タイムを記す ] 岐阜駅(7:03)-バス-岩田バス停(7:30)→千鳥橋(7:55)→権現山(9:50-9:55)→三田洞弘法(10:50-11:00)→鳥羽山月野橋(11:30)→椿祠(12:25)→才峠(12:50)→石谷集落入口(13:25)→岐阜大学病院(13:50-14:00)→名鉄岐阜駅(14:30)

この項完

東海自然歩道を歩く(42) 則松→雛倉→鹿穴峠→神海駅(樽見線)→大垣駅→名古屋に続く