紀行

東海自然歩道を歩く(44)
横蔵寺-下辻峠-東津汲-谷汲

 平成29年6月20日 池内淑皓

2017年3月22日(水)晴れ、寒い
 今日は伊吹颪の冷たい風が吹いてくる、谷汲からバスで横蔵寺に向かう。
ゆっくり横蔵寺を見学してから東海自然歩道に入り、下辻峠を越えて東津汲のバス停に到る、バスは養老線の揖斐駅まで走っており、ここから谷汲までバスに乗り継いで宿に戻る

       東海自然歩道概略図

    谷汲を10:26に乗れば、20分程で昨日の横蔵バス停に着く

     朱塗りの医王橋を渡って横蔵寺を訪ねてみよう

「両界山横蔵寺」 天台宗、 開山:伝教大師  延暦20年(801)の開山と伝え、桓武天皇の勅願所。
 ここは四国33ヶ所霊場の寺ではないが古刹である。 
 平安・鎌倉時代には堂塔伽藍が軒を並べ、18の僧坊と百人以上の僧侶が修行し、学問や文化の中心地として栄えた。
 戦国時代に入ると寺領を侵略され、織田信長に全てを取り上げられてしまった。
ここには木造薬師如来坐像等国指定重要文化財が数多くある。

          横蔵寺にて、証拠に一枚

      「寺門」 文化財

      「客殿」 文化財

「仁王門」 文化財 かつては左右に仁王の彫像があったのであろうが、取り払われている。

    「三重塔」文化財

「本堂」文化財 古刹の割には小さい

「舎利殿」 ここ横蔵集落出身妙心上人の「舎利仏」(ミイラ)が安置されている。
妙心上人は天明元年(1781)ここ横倉で生まれる、修行し山梨都留郡鹿留村に住う。
文化12年(1815)入滅、明治22年横蔵寺に祀られた。明治天皇は13年舎利仏を見ている

バス停から少し下って、上神原のT字路を右折して山の方に向かう。

農道の行き止まりに養魚場があり、自然歩道に繋がっている。
ここまで来て、いきなりがけ崩れで通行止めはないよ! いつもの通り強行突破の予定。

       自然歩道得意の木道で高度を上げる

        確かに危なっかしい所が出てきた。

「下辻峠」 小津村の人達が建てた地蔵。この道は津汲から巡礼街道ともなっている。

崖崩の場所、歩行路がザックリ削られている、私は尾根の上から迂回して自然歩道に入った 

    小津側の道はかなり荒れていた。下辻谷沿いに歩くから道は倒木だらけとなる。

          林道に入っても、倒木だらけ

     里に近づけば道も自然と良くなる

   小津橋前の洞泉寺にお参りして無事を感謝し、車道を下る。

小津から津汲に出る道は、小津トンネルが出来て歩きやすくなったが、トンネルの脇に旧道が残されていたので、通行止の旧道を歩いてみる。 当然危ない道だ。

    道がストンと谷へ落ちている

   里に出れば梅が満開

東津汲に到着、日坂方面へは揖斐川に架かる久瀬橋で渡って、西津汲集落に向かう。
今日はここからバスで揖斐駅に向かい、谷汲行きのバスに乗り換え宿に戻る。

[参考タイム] 谷汲(10:26)--バス→横蔵寺(10:40)→寺見学(11:00)→下辻峠
(12:30/13:00昼)→小津橋(14:10)→東津汲バス停(15:00/15:53)→揖斐川駅
(16:11)

この項完

東海自然歩道を歩く(45) 谷汲--東津汲--日坂--鍋倉山--六合--揖斐駅に続く