平成29年7月20日 池内淑皓
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2017年3月23日(木)晴れ
今回の旅の最終日は岐阜県揖斐郡六合から県道32号線を歩き、揖斐川を瑞巌寺橋(瑞岩寺)で渡り、里山の縁を巡りながら池田温泉前に出る。昔は円興寺越えの山道あったが、峠道をトンネルで潜る新道が出来て、トンネル内を歩いて通過した。
円興寺から東海自然歩道は美濃国分寺に寄り梅谷方面に北上する。
今日は自然歩道歩きの最終日でるから、美濃国分寺跡を見て中山道を歩き、JR垂井駅に向かった。
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瑞岩寺橋から円興寺までの概念図(自然歩道は山裾の縁を巡るようになっている)
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瑞岩寺橋(新丁バス停)から円興寺までの歩行時間
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谷汲の宿から一番バスで揖斐駅に出て、春日美束方面のバスに乗り換えて六合で降りる
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自然歩道は、揖斐駅から乗ったバス道(県道32号線)を、ひたすら町に向かって歩く、
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途中名水なる湧水が出ていて、車を止めて汲みに来ている人がいる、おいしい水との事。「ピロリ菌」が怖い
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電信柱に縛り付けられた道標は初めてお目にかかった。見落としやすい
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粕川を瑞岩寺橋で渡り、対岸の山裾を歩く
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「萬松山瑞巌寺」後光厳天皇勅願所
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本堂
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「紫雲石」行基が諸国巡礼中この岩から紫雲がたなびいているのを見て、堂宇を立てて祀った と云う。病たちどころに治り、頭が良くなる。と書いてある
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「二条関白蘇生の泉」 寺から10分程の所にある。先ほどと同じように山からの湧き水である。
南北朝の文和二年(1353)、戦乱を避けようと二条良基はこの辺りを疲れ果てて旅をしていた。 と、ここの清水を飲んだところ、たちまち元気になったと、案内板は伝える。
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「大津谷公園」 池田山(923m)にかかる谷の扇状地、梅、桜を植えて公園にしている
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「願成寺古墳群」 岐阜県下最大の古墳群で、111基発見されている。このような大規模な古墳群は初めて見た。大部分は古墳時代の6~7世紀にかけての円墳で、横穴式石室を築く
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後方のまんじゅう型の円墳が三つ並ぶ
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「43号墳」 玄室まで見学できる、かなり大きな石が積み上げられている。揖斐地方を治めた豪族であろうか
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須恵器、土師器、鉄刀、鉄鏃等が出土している
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「禅蔵寺」 佛厳山 臨済宗妙心寺派 本尊:木造地蔵菩薩坐像
土岐頼忠が覚源禅師を召喚して延元元年(1356)創建した、ここには土岐氏の墓所がある。
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「土岐頼忠公母子の墓」 土岐氏は南北朝から室町期にかけての美濃国守護大名
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初代美濃国守土岐頼貞の子頼宗の六男頼忠はここ池田郷を拠点に兄を支えた。
応永四年(1395)75歳でここに没す。墓は頼忠とその母子が並ぶ
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揖斐川町、池田町を見下ろしながら、池田山の山裾を巡る自然歩道は、山の中を歩くのと違う趣がある。明るくて爽やかな道だ。
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「小寺城跡」 春日局ゆかりの地、と言えばお分かりであろう。 実家稲葉家発祥の地
美濃国守護土岐成頼は、この地を固めるため稲葉氏に小寺城を築かせた
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「霞間ヶ渓公園」 池田山(923m)からに流れる川の扇状地、人が住めず梅、桜を植えて公園としている。岐阜県では有数の桜の名所
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霞間ヶ渓公園から池田温泉に到る自然歩道概念図
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涼雲寺の先で県道に出ると池田温泉に出る、丁度交差点は道の駅となっており、足湯もあるから疲れた足を休めるには丁度良い。
自然歩道は池田温泉前を左折して垂井に向かう。
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私も歩き疲れたから、ここで少し休憩しよう
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東海自然歩道は円興寺トンネルの上を歩くようになっているが、疲れた体にはトンネル内を歩いたほうが早くて楽ちん。
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円興寺門前の案内板と道しるべ、道標は美濃国分寺への行き先を示している。
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「篠尾山円興寺」 天台宗 本尊:木造観音菩薩像(国指定重文)。延元年(790)最澄が開山
信長の兵火で焼失し、万治元年(1658)の再興。
境内には平治の乱(1159)で敗れた源朝長(胴墓)、義朝、義平の供養塔がある。
平清盛に敗れた義朝は、東国に逃げる途中尾張の野間で源家の郎党である長田父子の裏切りにより殺害される。
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「美濃国分寺」 金銀山瑠璃光院 僧行基が開山 高野山真言宗 準別格本山 本尊:薬師如来(国指定重文) 兵火に合い堂宇を失う、元和元年(1615)真教上人が再建
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国分寺及び国分尼寺は天平九年(737)聖武天皇の勅願により鎮護国家を祈るため、国ごとに置かれた仏教寺院。僧寺は「金光明四天王五穀之寺」
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堂塔の礎石
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JR垂井駅に到着 大分日も西に傾いてきた、今回の旅はここで終えるとして横浜に帰る
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[参考タイム] 六合バス停(10:30)→瑞岩寺橋(10:30)→瑞岩寺見学(10:55)→大津谷公園
(12:00-12:20)→霞間ヶ渓(13:30)→円興寺(15:30)→美濃国分寺(16:00)→垂井駅(17:00)
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この項完
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東海自然歩道を歩く(47)垂井→伊冨岐神社→関ヶ原(古戦場周遊)→関ヶ原駅 に続く
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