紀行

東海自然歩道を歩く(56)
上野市・笠取山・青山高原・西青山

 平成29年12月31日 池内淑皓

 今夏の関東地方は、雨続きでお盆を過ぎても秋の気配がなかった。やっと三重県地方の天気も安定してきたので東海自然歩道を歩き続ける事にした。
2017年8月23日(水)、朝横浜を立ち、伊賀上野市から伊賀鉄道で上野駅に着き、上野市のホテルに2連泊する。
8月24日(木)、バスで新大仏寺に出て笠取山、三角点、青山高原と歩いて、近鉄大阪線の西青山駅から上野市に戻る。
8月25日西青山駅から青山高原に戻って、青山高原散策を楽しみながら、布引峠に出る。メナード青山ホテルに宿泊しようとしたら宿泊代が高すぎて、ビバークを余儀なくされた。
8月26日青山高原から桜峠、尼が岳、大洞山山麓を巡りながら中太郎生(なかたろう)の三国屋旅館に宿泊。
8月27日池の平、亀山峠、かずら橋を通り、曽爾村役場から、伊勢街道を途中まで歩き、この道はゴールまでの距離が長過ぎる事に気が付いて、集落の「おばさん」に頼んで室生寺まで送ってもらった。帰路は室生口大野駅から伊勢中川を経由して、JR津駅から帰った。

          新大仏寺から西青山駅(近鉄大阪線)の東海自然歩道   

  
      新大仏寺から西青山駅までの東海自然歩道概念図

上野市駅前から「汁付」行きのバスに乗り、大橋バス停で降りる。(新大仏寺の一つ手前のバス停)

バス停前の道を歩くと、槇野川に出るから、自然歩道は槇野橋で対岸に渡る。
この川には「オオサンショウオが住んでいる」と解説板にあった。確かに水はきれいだ。

      快適な林道を歩き、笠取山に向かう。

道はそのまま笠取山に向かうが、山の頂上は自衛隊が守る航空灯台があるので、入山出来ないから、自然歩道はここから右折して、谷を越えて青山高原に向かう。

       山道に入れば、手入れの行き届いた明るい小径を歩く。

      道は谷筋に向かう、盛夏の今谷は涼しく、水が豊富で大いに助かる。

稜線が近くなると道も穏やかになり、苔むした窪地が高原に近づいた事を教えてくれる。

いきなり風車が現れた、「ビュン、ビュン」と云う風切音が気になり、低周波音が気持ち悪い。

「青山高原」に到着。ここからしばらくは風車が布引山系の尾根に沿って並んでいる。

快適な高原散歩なのだが、風車の風切音が何とも興ざめで、早々とここを立ち去りたい気持ちになる。

     尾根の東側は三重県久居市の風車、尾根の西側は伊賀市の風車だ。

三角点(756m)がある頂には二等三角点が置かれ見晴抜群、ここにはレストハウスもあり軽食が食べられる。

         夏たけなわ、ここまで元気に来られた証拠に一枚

レストハウス前から道標に従って、別荘分譲地を抜けて国道165号線に出る。

海自然歩道専用の歩道橋を下って、西青山駅(近鉄大阪線)に向かう。
無人のさみしい駅だった。

       
[参考タイム] 上野市駅(7:40)-バス- →大橋(8:15/8:25)→笠取山(10:22)→林道
(10:50)→三角点(13:10/13:35)→青山高原サニービラ(14:05/14:35)→西青山駅
(15:20)-電車-上野市駅

  
この項完

東海自然歩道を歩く(57)西青山駅・青山高原・布引峠(泊) に続く