紀行

東海自然歩道を歩く(66)
宇治駅・郷之口・白山神社・平等院・宇治駅

 平成30年6月23日 池内淑皓

2017年11月16日(木)曇り、肌寒い。宇治駅からバスで郷之口まで戻り、東海自然歩道を歩き続ける。
今日のコースは楽で、3時間程歩いたら宇治に出るから、駅に荷物を置いて、平等院等を見学して横浜に帰る。

東海自然歩道(御栗栖神社~郷之口~くつわ池) 概念図

宇治駅前7:50発のバスは、20分程で宇治田原町の郷之口バス停に着く

昨日歩いてきた鷲峰山方面を振り返る

くつわ池前はバスが通る県道で、フェンスの中は規模の大きな自然公園となっている

自然歩道はこのような道がふさわしい

白山神社への参道が自動車道路だ、灯篭は弘化三年六月建てたと記す(1846)
(歩行と反対側から写す)

「白山神社」 藤原頼道が山荘を設け、頼道の女四条宮寛子がこの地を相続して、康和四年(1101)金色院を建立した。白山神社はその鎮守の社で、久安二年(1146)の創建
祭神:伊邪那美命 木造坐像

「拝殿」 国指定重要文化財  鎌倉中期の様式を示す住宅風の古建築

白川の集落を抜けると、30分程で宇治川の畔に出る。

宇治散策マップ

町に入れば宇治茶の名産地。老舗が軒を連ねる

平等院へ続く参道をぶらりと歩いて行こう、 お茶の香りがプンプン。
この通りは 「かおり風景100選」 の一つだそうな

「平等院鳳凰堂」 国宝、世界文化遺産
永承七年(1052)関白藤原頼道によって、父道長の別荘を寺院に改め創建した。
翌天喜元年阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が建立され、その建物が鳳凰堂と呼ばれている。
浄土の宮殿をイメージした優美で、軽快な建物(平等院のパンフレットから引用)


私も記念に一枚パチリ

宇治橋袂に夢の浮橋古蹟として、紫式部像が建つ

宇治橋から橘島を見る。 右橘橋、左朝霧橋
宇治川に代表される自然景観を骨格とし、歴史を重ねながら発展してきた。
平成21年国の重要文化的景観に選定された

「宇治川先陣争いの碑と場所」   このような景観は早く終わらせてほしい
寿永三年(1184)源義仲(木曾義仲)軍と源頼朝傘下の範頼・義経軍がこの川を挟んで合戦をした。義経軍の梶原景時と佐々木高綱が、先陣争いを演じた場所。義仲軍は大敗を喫する。
(石の記念碑は工事のため、移設中)

「十三重の塔」 弘安四年(1286)叡尊律師が宇治橋再建祈願のため建立した、日本最大の石造仏塔、高さ15m

「興聖寺」曹洞宗の禅寺 開祖道元禅師 慶安元年(1648)永井尚政により再興

「本堂」禅寺らしく質素でつつましやかだ

「宇治神社」 祭神:うじのいわきいらつこ(菟道稚郎子)本殿は鎌倉時代の造り

「宇治上神社」 本殿は国宝、世界遺産 平安時代この世の守り神とされたお宮
明治時代までは隣の宇治神社と二社一体で「離宮上社」と呼ばれた。
祭神:応仁天皇

「拝殿」 本殿はこの奥にあり、国宝  

宇治川を宇治橋で渡ってJR宇治駅に戻ろう、今日は一日中寒かった。

[参考タイムを記す] JR宇治駅(7:20)→(バス)→郷之口(7:50)→くつわ池(8:35)→白山神社(9:45-10:00)→宇治川に出る(10:25)→JR宇治駅(10:50)宇治を散策

この項完

東海自然歩道を歩く(67)宇治・仏徳山・岩間寺・石山寺へ続く