紀行

東海自然歩道を歩く(73)
西芳寺・勝持寺・南春日町

 平成30年10月27日 池内淑皓

2018年(H30)4月22日(日)晴れ、
今日の歩行は少し中途半端な距離であるから、午前中に京都に着いてホテルに荷物を預け、3月にゴールした西芳寺から歩きだす。天気は上々で、少し暑い。

東海自然歩道概念図(松尾大社~西芳寺(苔寺)~沓掛)

3月に歩き終えた西芳寺(苔寺)を出発 

バス停の隅から自然歩道が続いている、自然歩道は西芳寺のバス停を抜ける様に南に向かう

「衣笠山 地蔵院」(竹の寺) 臨済宗 本尊:延命安産地蔵菩薩
貞治六年(1367)管領の細川頼之が、宗鐘禅師を招き開山した。応仁の乱で堂塔を失う、宝永元年(1704)再建。 
竹の寺と言うだけあって、山門を入ると丹精された竹林が続く、嵯峨を歩いているのと同じ

「葉室山浄住寺」 810年に開創された嵯峨天皇の勅願寺。開山は慈覚大師円仁(天台宗)
殆ど隣の地蔵院に接してある、この辺りに来ると既に観光客も訪れず、静かな雰囲気が漂う。

         
この辺りは未だ竹藪が多く、嵯峨の竹藪の続きのような感じがする。
東海自然歩道はこの竹藪の中を通り抜けるようになっている

笹の葉の柔らかい感触が気持ち良い、裸足で歩きたい気持ちだ。

竹藪を出れば、たけのこ屋さんが軒を並べる

今が旬

竹林を抜けると、御陵大枝山町の大きな分譲地に出る、自然歩道はその町の間を縫うように造られた遊歩道を、歩かせていただく。

その途中に大枝山古墳群に出会う、円墳が20基程存在すると云う。
この辺りは「桓武天皇御母御陵」があるから、古代から由緒ある土地なのだろう

御陵を抜けると、沓掛の町に入り、京都縦貫自動車道のICに出て、側道を歩く

東海自然歩道(沓掛~花の寺~南春日町バス停から金蔵寺)

「勝持寺(花の寺)」境内に100本の桜が植えられていることからその名が付いた、
1140年西行が植えたと伝える。 佐藤義清ここで剃髪、法名は「円位」一般には西行と名乗る。           
今は桜も散り、静かな境内となっている。

「大原野神社」 森を抜けると忽然、場違いな朱塗りの鳥居に出会う。
元官幣中社、主祭神:武御賀豆智命 他三神。
延暦三年(784)桓武天皇が長岡京へ遷都した時、后が氏神である奈良の春日神社の分霊を勧請したのに始まる。「京春日」と言う別名を持つ品のある神社。

樫本神社:大原野神社の摂社 祭神:仁徳天皇

今日は昼頃から歩き始めたので、丁度良い区切であるから、バスで阪急東向日駅に出る。

          
この項完
[参考タイム] 阪急松尾駅(10:30)バス→西芳寺(10:55)→桂坂公園(12:00)→沓掛IC
(12:30)→勝持寺(13:15-13:30)→大原野神社(13:35)→南春日町バス停(13:50)→
阪急東向日駅→四条駅

           
東海自然歩道を歩く(74)金蔵寺・ポンポン山・神峯寺・原に続く