サマーシリーズ3回目は、湘南の夏の風物詩で、幻想的な「龍の口灯篭流し」見物ウオークである。
藤沢駅近くの若尾山公園に、灯篭流しに期待して大勢の人が集まった。16時過ぎにどんよりとした雲のもと出発した。JR藤沢駅北口を通り東海道線に沿って西へ。皇太神宮の裏の烏森公園を通過し上村橋を、渡って引地川沿いの遊歩道に出た。親水ひろばで休憩、この頃からポツポツと雨が降り始めた。ここから緑道は傘をさしながらのウォークとなる。
鵠沼海岸は、薄く暗く海辺ではサーファが波乗りをしている。台風の余波でまだ波が高いがサーファには、またとないチャンスであろう。小雨が降り続くなか、6時30分ころサーフビレッジに到着、予定変更してここで解散。
多くの人は雨のせいか江の島駅に向かった。私は、境川の河口へどんなものか灯篭流しを見に行く。
灯篭流しは、かってお盆の時季に、龍口寺を中心に行なわれていた流灯会を、平成10年に復活したものである。以来7月の海の日に先祖を供養、また、願いごとを灯篭に書き入れて祈願して流される。
灯篭は小さな船に先導されて、十数個の灯篭が雨が降る暗い川面を、ゆらゆらと流れてきた。幻想的な雰囲気をかもしだすが、灯篭は紐で繋がれていて河口で動かない。式のほうは挨拶が長々とつづき、雨も強くなってきたので、途中で江の島駅に向かう。家に着く頃に花火の音が、遠くに聞こえた。(I.K) |