茅ヶ崎公園(野球場)から、7時15分から上がる江ノ島の花火を目指して夕暮れの湘南海岸を辻堂海浜公園まで歩こうという、恒例となったサマーシリーズの定番企画である。明日は立秋、暦の上では秋だというのに、遅かった夏はだだ今真っ盛り。集合時間の頃は暑さもピーク、夏休みとあってか、お子様連れでの参加が数組あり、一服の清涼剤となった。
17時少し前、公園を出発、そのまま海岸に出るかと思いきや、住宅地の狭い路地に入る。配布された地図の裏面にあった小津安二郎ゆかりの定宿の茅ヶ崎館を外から眺めるためであった。茅ヶ崎館は大正年間の建築、その後手は入れられてはいるが、いまでも割烹旅館として営業している。少人数ならば見学もできる。
134号線を横断するトンネルをくぐるとサザンビーチ。視界が広がり、遠方に茅ヶ崎のシンボル、烏帽子岩が見える。進路を東へ、右の頬に心地よい海風を受けながらサイクリングロードを江ノ島方面へ。ほどなく海岸線から石やテトラパックを積み上げて造られた人口岬のヘッドランドに到着。烏帽子岩を眺めながらの思い思いの軽食タイムとなる。
休憩後、出発するころには暑かった今日の陽も、さすが和らぎを見せる。夕凪となる時間であるが、歩きには心地よい海風はまだ吹いている。菱沼海岸付近は侵食が深い。右手前方に見える江の島も次第に大きく見えて来る。時折、ジョギングをしている人と行き交う。後ろからの自転車は花火を観に行く人であろうか。それにしても今日は自転車が少ないのは歩きにはグッド、でも今日の参加者はマナーよく広がらず歩いていた。
浜須賀を過ぎるころからは、陽も大分落ちてきた。日没が近い。辻堂海浜公園入口が流れ解散の地点にアンカーが到着したのは6時40分丁度、今日の日の入りの時間である。ひたすら前向きで歩いて来たみなさん、振り返れば今の時期には珍しく富士山のお姿、くれなずむ富士というのでしょうか。
先に進んで花火を観るか、帰るかは自由、さて、あなたはどちらでしたでしょうか。花火は8時半すぎまで続きました。(Y・Y)
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